二つの為替相場

外国為替市場では、市場の参加者や取扱量の違いなどから大きく二つの市場にわかれます。ひとつは、銀行や外国為替仲介業者、証券会社といったプロフェッショナルが集う市場であり、100万ドル(12000万円)単位で取引が行われています。主に銀行間で取引されることが多いことなどから、「インターバンク市場」と呼ばれており、私達がニュースでよく目にする為替相場はこのインターバンク市場を指します。その一方で、個人が銀行窓口で外貨の購入売却やトラベラーズチェック購入、外貨送金などの取引を行う市場を「対顧客市場」といいます。為替レートは、11回各銀行がインターパンク市場のレートを参考に、手数料を上乗せしたものが毎朝日時に公表されています。実際の為替相場はリアルタイムで動いている反面、対顧客市場のレートは固定されていることから、午前中に取引していた場合や午後に取引をした場合でも、日時に公表されたレートが全て適用されています。対顧客市場と比較してインターバンク市場の参加者は、取引の最低単位が100万ドル単位という高いハードルを超えている分、割安な手数料と有利な為替相場で取引を行うことができます。これを一例にすると、スーパーや百貨店等で購入する魚の値段よりも、卸売市場で魚を仕入れるときの値段の方が安い場合と同様のことがいえます。リアルタイムの為替相場そのままで取引するため、1日の中でさらに有利な価格を選んで売買することが可能となります。